人日思帰 薛道衡
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人日思歸
入春纔七日
離家已二年
人歸落雁後
思發在花前
人日 帰るを思う
春に入って纔かに七日
家を離れて已に二年
人の帰るは雁の後に落ち
思いの発するは花の前に在り
現代語訳
年が明けてからわずかに七日。
家を離れてすでに二年になる。
私が帰れるのは雁の飛び立った後になりそうだ。
帰りたい思いは、花の咲く前から抱いているのだが。
解説
【人日】は陰暦正月七日。五節句の一つ。
七草を入れた羹(あつもの)を食べる習慣がありました。
五節句は季節の変わり目の日。
【人日】じんじつ。1月7日。七草の節句。
【上巳】じょうみ。3月3日。桃の節句。
【端午】たんご。5月5日。菖蒲の節句。
【七夕】たなばた。7月7日。
【重陽】ちょうよう。9月9日。菊の節句 。
王維「九月九日憶山東兄弟」。
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朗読:左大臣光永