恵崇春江晩景 蘇軾

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恵崇春江晩景 蘇軾
竹外桃花三両枝
春江水暖鴨先知
蔞蒿満地蘆芽短
正是河豚欲上時

恵崇(えそう)の春江晩景(しゅんこうばんけい) 蘇軾(そしょく)
竹外(ちくがい)の桃花(とうか) 三両(さんりょう)の枝(えだ)
春江(しゅんこう) 水暖(みずあたた)かなるは 鴨先(かもま)ず知(し)る
蔞蒿(ろうこう) 地(ち)に満(み)ち 蘆芽(ろが)短(みじか)し
正(まさ)に是(これ) 河豚(かとん)の上(のぼ)らんと欲(ほっ)するの時(とき )

語句

■竹外 竹やぶの外。 ■蔞蒿 白よもぎ。キク科の多年生の草。 ■河豚 ふぐ。

現代語訳

竹林の外で桃の花が二枝三枝と開く。

春に川の水があたたかくなってきたのを
最初に知るのは、鴨だ。

シロヨモギが岸辺に咲き乱れ、
アシが短く芽吹いている。

今はちょうど河豚が川を遡る時期だ。

解説

詩画をよくした恵崇という僧の絵に添えた詩です。

次の漢詩「澄邁驛通潮閣

朗読:左大臣光永

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