清平調子 其三 李白

清平調子 其三
名花傾国両相歓
長得君王帯笑看
解釋春風無限恨
沈香亭北倚欄干

清平調子 其三
名花 傾国 両(ふた)つながら 相歓(あいよろこ)び
長(とこしえ)に君王の笑(えみ)を帯びて看ることを得たり
春風(しゅんぷう)の無限の恨みを解釋(かいしゃく)して
沈香亭北(じんこうていほく) 欄干(らんかん)に寄る

現代語訳

清平調子 其三
牡丹の花も絶世の美人楊貴妃も、どちらも共に歓び、
末永く帝王の笑顔に浴することができた。
楊貴妃はその美しさで春風の無限の物憂さを解きほぐして、
沈香亭の北で欄干によりかかっている。

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語句

■名花 ここでは牡丹の花 ■傾国 国を傾けるほどの絶世の美人 ■両 どちらも ■帯笑 笑いを帯びて。笑顔で。 ■沈香亭 興慶宮にある建物。沈香の香木で作られていたという。 ■解釋 解釈。解きほぐす。解き明かす。説明する。

解説

そして第三首目です。大団円という感じでしめくくっています。牡丹の花と、楊貴妃が互いに喜びに満ちて、美しさを競い合い、楊貴妃は春の物憂さを解きほぐして、しっとりと沈香亭の欄干に寄りかかっている…。

「すばらしい!」
「さすがは李白!」

玄宗皇帝も側近たちも大喜びし、歌手李亀年が音楽にあわせて高らかにこの歌詞で歌い、楽団が演奏し、玄宗皇帝も笛を取り出して奏でました。
春の興慶宮に、楽しげな歌と音楽が、響きわたりました。

朗読:左大臣