山中にて幽人と対酌す 李白(さんちゅうにてゆうじんとたいしゃくす りはく)

山中與幽人對酌 李白
兩人對酌山花開
一杯一杯復一杯
我醉欲眠卿且去
明朝有意抱琴來

山中にて幽人と対酌す 李白
両人対酌すれば山花開く
一杯一杯また一杯
我酔うて眠らんと欲す卿且く去れ
明朝意あらば琴を抱いて来たれ

現代語訳

山中で向かい合って酒を呑んでいると、山の花が開く。
一杯一杯また一杯

私は酔って眠たくなってきた。君、しばらく帰ってくれ。
明日の朝気が向いたら琴を抱いて来ておくれ。

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解説

この詩も前の「山中問答」と並び賞される詩です。李白の酒飲みっぷり、世捨て人っぷりがよく出ていますね。三句の「一杯一杯また一杯」の表現が、型破りです。幽人は、俗世間から離れた世捨て人のことです。

ところで四句の「明日の朝気が向いたら来ておくれ」は、「(私が)気が向いたら来ておくれ」なんですかねえ。だとしたら、マイペースすぎるにも程があります。

関連

李白でお酒を歌った詩といえば、ほかに「客中行」「月下独酌」「将進酒

李白以外では曹操「短歌行」陶淵明「飲酒」王翰「涼州詞」 など。

漢詩にはやたら酒の詩が多いですね。私も一人の酒好きとして、嬉しくなります。

朗読:左大臣