雪に逢うて芙蓉山主人のもとに宿る 劉長卿
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逢雪宿芙蓉山主人 劉長卿
日暮蒼山遠
天寒白屋貧
柴門聞犬吠
風雪夜帰人
雪(ゆき)に逢(お)うて芙蓉山(ふようざん)主人(しゅじん)のもとに宿(やど)る 劉長卿(りゅうちょうけい)
日暮(ひく)れて蒼山(そうざん)遠(とお)く
天寒(てんさむ)くして白屋(はくおく)貧(まず)し
柴門(さいもん)に犬(いぬ)の吠(ほ)ゆるを聞(き)く
風雪(ふうせつ) 夜帰(やき)の人(ひと)
現代語訳
日が暮れて山は暗くなってきた。
山道は遠く、寒い。
茅葺きの貧しい民家がある。
柴の折戸のところで犬の吠えるのが聞こえる。
この吹雪の夜に、誰かが帰ってきたらしい。
……
雪山の旅の一こま。わびしい感じです。
ほかに侘しい雪の詩…
柳宗元「江雪」
次の漢詩「重ねて裴郞中の吉州に貶せらるるを送る」
朗読:左大臣光永