【漢詩朗読】陶淵明「諸人と共に周家の墓の柏の下に遊ぶ」

本日は漢詩の朗読です。陶淵明の「諸人と共に周家の墓の柏の下に遊ぶ」を読みます。

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諸人共遊周家墓柏下 陶淵明
今日天気佳
清吹與鳴弾
感彼柏下人
安得不為歓
清歌散新声
緑酒開芳顔
未知明日事
余襟良已殫

諸人(しょじん)と共に周家(しゅうか)の墓の柏(はく)の下に遊 陶淵明
今日(こんにち)天気佳(よ)し
清吹(せいすい)と鳴弾(めいだん)と
彼(か)の柏下(はくか)の人に感じては
安(いずく)んぞ歓(かん)を為(な)さざるを得んや
清歌(せいか)に新声(しんせい)を散じ
緑酒(りょくしゅ)に芳顔(ほうがん)を開く
未(いま)だ知らず、明日(みょうにち)の事
余(よ)が襟(えり)は良(まこと)に已(すで)に殫(つ)きたり

現代語訳
今日は天気がいい。
さわやかな笛の音と、鳴り響く琴と、
あの柏の下の人に眠っている人のことを思うと、
どうして生きている間に、楽しまないでいていいだろうか。
すっきりした歌声で新曲をあたりに響かせ、
美酒を飲んで、若やいだ顔をほころばせる。
明日のことはわからない。
だが私の胸のうちはすばらしくいっぱいで、もう言うことがない。

語句
■遊 行楽する。 ■清吹 すがすがしい笛の音。 ■鳴琴 琴の音。 ■柏下の人 柏は墓場に植える。その下には死者が眠っている。 ■緑酒 美酒。 ■襟 心のうち。 ■殫 感無量で、思い残すことがないこと。

故郷の田園生活を歌った詩です。明日のことはわからないが、死んでしまったらどうにもならない。生きている間にトコトン楽しもうという、陶淵明らしい楽観性が出ています。「盛年 重ねて来たらず一日 再び晨(あした)なり難し」の名句で有名な、「雑詩」と共通したテーマです。

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