秋浦の歌 李白(しゅうほのうた りはく)
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秋浦歌
白髮三千丈
縁愁似箇長
不知明鏡裏
何處得秋霜
秋浦の歌
白髪三千丈、
愁いに縁りて箇くのごとく長し。
知らず明鏡の裏(うち)、
何れの處にか秋霜を得たる。
現代語訳
三千丈もあろうかという私の白髪は、
長年の愁いによってこんなにも長くなってしまった。
鏡の中にいるのは確かに自分のはずだが、全く知らない誰かを見るようだ。
どこでこんな、秋の霜のような白髪を伸ばしてしまったのか。
秋浦は地名。安徽省貴池県の西南。晩年の李白が放浪の末にたどり着いた地です。「秋浦詩」十七首の連作。その十五首目がこれです。
「白髪三千丈」…この表現だけがやたら有名で、中国人の大げさっぷりを揶揄する際に引用されたりしますが、この詩の背景を考えるとこれはユーモアなどではなく、深い孤独感と悲しみの表れだと思います。
長安の玄宗皇帝のもとで活躍していた頃の天才詩人李白ということを考えると、晩年の孤独な姿がよりいっそう、悲壮なのです。
そのへんを考えて、重苦しい感じで朗読しました。
【明鏡裏】 鏡の中に。「裏」は中。
【秋霜】 秋の霜のような白髪。
張九齢「鏡に照らして白髪を見る」は、かなり近いテーマです。
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