春日李白を憶う 杜甫(しゅんじつ りはくをおもう とほ)
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春日憶李白
白也詩無敵
飄然思不群
清新ユ開府
俊逸鮑参軍
渭北春天樹
江東日暮雲
何時一樽酒
重與細論文
春日李白を憶う
白や詩 敵無く
飄然として思ひ群ならず
清新 ユ開府
俊逸 鮑参軍
渭北 春天の樹
江東 日暮の雲
何(いづ)れの時か一樽の酒
重ねて與(とも)に細かに文を論ぜん
現代語訳
李白よ、あなたの詩は天下無双だ。
世間に流されず、あくまでわが道を行く。
他の誰にも真似はできない。
その詩の新鮮で活き活きしているのはユ信のようだし、
才能のあふれることは鮑照にも並ぶほどだ。
ここ渭水の北ではもう春めいて、
木々が茂ってきている。
あなたは江東で
日暮れの雲の下にいるのか。
またいつか酒樽を前に
細やかに文学論に興じたいものだ。
解説
李白と杜甫の出会いは744年、洛陽の酒場だったといいます。
「詩仙」と「詩聖」の出会い。なんというドラマチックな歴史的瞬間でしょうか!これだけで映画が一本撮れそうです! ( ・∀・)ワクワク
すぐに二人は意気投合し、1年ほど交友が続きますが、やがて李白は江東に、
杜甫は長安へ居を移し、それ以来二人が出会うことはありませんでした。
しかし李白と杜甫はお互いに深く尊敬しあい、それをいくつかの詩に詠んでいます。
「飲中八仙歌」の中で杜甫はユーモアいっぱいに李白の酒呑みっぷりを描いています。「李白一斗詩百篇」の言葉で有名ですね。
【飄然】 世間に流されず、わが道を行くかんじ。マイペース。
【ユ開府・鮑参軍】 共に南北朝時代の詩人。ユ信、鮑照。
【清新】 新鮮で活き活きしていること。
【俊逸】 才能がすぐれていること。
【渭北】 渭水の北。渭水は黄河の支流の1つ。長安の北を流れる。
「渭城」は渭水に望む街。王維「送元二使安西」に「渭城朝雨潤輕塵」。
【江東】 長江の下流一帯。李白がいる。
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