織姫惜別 直江兼続

二星何恨隔年逢
今夜連床散鬱胸
私語未終先酒涙
合歓枕下五更鐘

二星何なんぞ恨みん隔年に逢うを
今夜床を連ねて鬱胸を散ず
私語未だ終わらざるに先ず涙を酒ぐ
合歓枕下 五更の鐘

現代語訳

牽牛と彦星は一年に一度しか会えないというが、
どうしてそれを恨むことがあろう。
一年に一度でも、ちゃんと会えるのではないか。

今夜は二人寝床を並べて長年の鬱積した胸のうちを 語り合おう。

ささやき合うその声がまだ終わらない先に、
涙があふれてくる。

歓びをわかちあった枕元に、
もう五更の鐘が響いてくる。

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解説

七夕の牽牛・織女にたとえて男女の逢瀬を歌った詩です。
直江兼続。2009年の大河ドラマ『天地人』の主人公です。

朗読:左大臣