西林の壁に題す 蘇軾

題西林壁
橫看成嶺側成峰
遠近高低各不同
不識廬山真面目
只縁身在此山中

西林の壁に題す
橫より看れば嶺を成し 側よりすれば峰を成す
遠近 高低 各 同じからず
廬山の真面目を識らざるは
只身の此の山中に在るに縁る

現代語訳

横から見れば連なった山々のように、
脇から見ればぽつんと突き出た
一つの山のように見える。

見る人の立ち位置、遠近や高低によって
見え方が変わるのだ。

廬山の本来の姿を知りえないのは、
ひとえに私がこの山中にいるからに他ならない。

スポンサーリンク

解説

【廬山】は江西省九江市南部にある名山。仏教の聖地。
李白「望廬山瀑布」陶淵明「飲酒」に歌われています。
(陶淵明は「南山」と表現しています)

【西林】は廬山のふもとにある西林寺のことです。

朗読:左大臣