山行 杜牧(さんこう とぼく)
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遠上寒山石径斜
白雲生処有人家
停車坐愛楓林晩
霜葉紅於二月花
遠く寒山に上れば石径斜めなり
白雲生ずる処人家有り
車を停(とど)めて坐(そぞろ)に愛す楓林の晩
霜葉は二月の花より紅なり
現代語訳
はるばると晩秋の山に登ると石の多い小道がうねうねと続いている。
はるか先の白雲がかかっているあたりに人家が見える。
私は車を停めて、晩秋の楓林の風情をのんびりと楽しむ。
霜にうたれて紅葉した葉は、二月の桃の花よりずっと赤々としている。
解説
「霜葉は二月の花より紅なり」この部分が大変有名です。ぼくも、昔学校で習ったのをここだけ覚えてました。
白と赤の対比が見事です。あざやかな色彩をイメージしながら朗読しました。晩秋の身がひきしまるような寒さも伝わってきて、素晴らしいです。
【寒山】 晩秋の山。 【石径】 石の多い小道。
【白雲】 俗世間を離れた、仙人的な世界の象徴。
王維「送別」に「白雲無盡時」。
【坐】 そぞろ。特に目的無く。【楓林晩】 晩春の楓林。
【霜葉】 霜にうたれて紅葉した葉。 【二月花】 桃の花。
「霜葉は二月の花よりも紅なり」…この強烈な一句は後世の人々の想像力を強く刺激し、次のような逸話も生みました。
「杜牧が若い頃、湖州で美少女と出会った。杜牧は10年後この地方の長官になったら迎えに来ると言って少女と別れた。
14年後、長官となった杜牧は少女を迎えに行ったが、あの時の少女はもう結婚し二人の子供をなしていた。
わけをきくと、10年間は待ってましたが来なかったので結婚したと答えた。そう言われるとなじることもできず、杜牧はこの詩を与えた。
『二月の花』に出合った頃の少女を、『霜葉』に現在の姿を重ね、昔よりずっと美しい、ああ名残惜しいなあの意をこめたのである」(『素隠集』)
実に胡散臭い話ですが、そんな物語が生まれるほど、この句が気に入られたということでしょう。
杜牧は晩唐の詩人。字は牧之。杜甫を【老杜】、杜牧を【小杜】と呼ぶことがあります。この「山行」や「江南春絶句」など、日本での人気が高いです。日本人の心に訴えるところが多いようです。
「そぞろに愛す」の語尾がうるさいですね…。サ行が目立ってしまってます。編集段階でいじる手もありますが、録音段階から気をつけたいと思います。
→再録しました。久々に本格的なコンデンサマイクで録音しました。さすがにハンディーレコーダーとは比べ物にならないノイズの少なさです。ビックリしました。
マイクはaudio techinicaのat4050、マイクプリアンプはfmr audioのrnp8380、レコーダーはソニーのhi-mdです。コンプレッサーはつながず、マイク~マイクプリアンプ~レコーダーの順でつないでいます。
まあ、ネットにアップする段階でかなり音質は落とすのであまり差がなくなるかもですが、コンデンサマイクはモニターしている時ヘッドホンから入ってくる音が素晴らしく気持いいです。
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