望廬山瀑布 李白(ろざんのばくふをのぞむ りはく)
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望廬山瀑布
日照香炉生紫煙
遥看瀑布挂前川
飛流直下三千尺
疑是銀河落九天
廬山の瀑布を望む
日は香炉を照らして紫煙を生ず、
遥かに看る瀑布の前川に挂かるを。
飛流直下 三千尺、
疑うらくは是れ銀河の九天より落つるかと
現代語訳
太陽が香炉峰を照らし紫の靄を漂わせ、
遥かに遠い川の向こうには滝がかかっている。
三千尺もの高きからまっすぐほとばしって、
まるで天の川が天の一番高いところから流れ落ちたようだ。
解説
「望廬山瀑布」二首あるうちの二首目。数ある李白の詩の中で一番カッコいいと思います。
「飛流直下 三千尺」はたいへん気持ちいいです。ドドドーーッと天からほとばしり落ちてくる感じで朗読しました。
『奥の細道』「日光」の章は、「望廬山瀑布」からの影響が感じられます。滝がほとばしる描写において。
【廬山】は陶淵明以来、数々の詩に詠まれている江西省九江市南部の名勝。東西二大伽藍があり、南方仏教の中心地。
【香炉峰】はその主峰の一つ。清少納言『枕草子』の中で白楽天の詩の一説「香炉峰の雪は簾を掲げて見る」が引用されているため日本でも有名です。
【紫煙】 紫のもや。山気が日光に霞む様子。
【前川】 川の向こうに。
【銀河】 天の河。【銀関】【雲関】とも。同じく李白作「月下独酌」の中でもカッコよく!「雲関」という語が出てきます。
【疑是】 ~と疑うほどだ。李白「静夜思」「疑うらくは是地上の霜かと」
【九天】 「九重の天」とも。空の非常に高いところ。
漫画「聖闘士星矢」で、ドラゴン紫龍の必殺技が「廬山昇龍覇(ろざんしょうりゅうは)」といいましたが、この詩が念頭にあったのかもしれません。

