憶江南 白居易(おくこうなん はっきょい)

江南好
風景舊曾諳
日出江花紅勝火
春來江水綠如藍
能不憶江南

江南好し
風景 旧(もと)より 曽て諳(そら)んず
日出づれば 江花 紅きこと火に勝り
春来れば 江水 緑なること 藍の如し
能く 江南を 憶はざらんや

現代語訳

江南は素晴らしい。
その風景はずっと昔から私の記憶に焼きついている。

太陽が昇ると江上の花は火のように真っ赤に見え、
春が来れば江の水は藍のように緑色になる。

どうして江南を慕わずにいれよう

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解説

江南(長江の南岸地域)の風光明媚っぷりは多くの詩に歌われています。

まず杜牧の「江南春絶句」。「千里鶯啼いて緑紅に映ず」の書き出しが有名です。「江南の春」といえばこの詩です。

杜甫の「江南逢李亀年」では江南の素晴らしい景色の中に、杜甫と李亀年の再会が描かれます。

朗読:左大臣