閨怨 王昌齢(けいえん おうしょうれい)
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閨中少婦不知愁
春日凝粧上翠樓
忽見陌頭楊柳色
悔教夫壻覓封侯
閨中の少婦 愁いを知らず
春日 粧いを凝らして翠樓に上る
忽ち見る 陌頭 楊柳の色
悔ゆらくは 夫壻をして封侯を求めしめしを
現代語訳
深い寝室に守られている若妻には、愁いというものが無い。
春の日、化粧を凝らして青く染めた楼台に登る。
ふと、目に入ったのは道端に青々と芽吹いた柳の色。
それを見て思い出した。出世させるため夫を遠征に送り出したのだ。いまさらながら悔やまれる。
【閨怨】は、遠征に夫を送りしだして、妻は独り残されている。その妻が嘆き悲しむ歌です。
でもこの歌は「愁いを知らず」と歌い始めます。【嘆き】とは正反対のところから始まってます。それが、この詩の意外性です。
ところが道端の柳が目に留まった。そこで、夫を遠征に送り出すときに柳の枝を手折って渡したっけ。ああ…夫は今頃どうしてるかしらと、思い出すのです。
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