客中行 李白(かくちゅうこう りはく)
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蘭陵美酒鬱金香
玉椀盛來琥珀光
但使主人能酔客
不知何處是他郷
蘭陵の美酒 鬱金香
玉椀 盛り来たる 琥珀の光
但 主人の能く人をして酔わしめば
知らず何れの處か是れ他郷
現代語訳
蘭陵の美酒は鬱金香の香りを漂わせ、
玉の碗に注がれて琥珀の光を放っている。
ただ主人が私をたっぷり酔わせてくれれば
それでよいのだ。
そこが異郷の地か、住み慣れた場所か、
そんなことはどうでもよいのだ。
解説
「客中行」は「旅先で作った歌」の意。
「月下独酌」「将進酒」「山中にて幽人と対酌す」と並び、李白の酒呑みっぷりが前面に出ていて素敵です。
酒さえありゃあ、世界中どこ行っても我が家なんだよと。いいですね。素晴らしい。ぼくも酒呑みとしてこの思想には、たいへん、共感します。
【客中行】は「旅先でつくった歌」。「行」=「歌」。
曹操「短歌行」参照。
【蘭陵】は中国山東省の地名。 【鬱金香】はチューリップ。
【他郷】 異国。
なんか「客」を「かく」と読むのは漢文のきまり?みたいです。
「楓橋夜泊」の「夜半の鐘音 客舟(かくせん)にいたる」とか、
『奥の細道』冒頭の、「月日は百代の過客(かかく)にして」とか…。
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