歩出夏門行 曹操(ほしゅつかもんこう そうそう)

神亀雖寿
猶有竟時
騰蛇乗霧
終為土灰
老驥伏櫪
志有千里
烈士暮年
壮心不已

神亀は寿(いのちなが)しといえども
なお終る時あり
騰蛇は霧に乗ずるも
終には土灰となる
老驥は櫪に伏すも
志 千里にあり
烈士暮年
壮心やまず

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現代語訳

亀の中には稀にものすごい長寿のものがあるというが、
それでも命に終わりはある。

竜は霧に乗って舞い上がるというが、
最後は土くれになってしまう。

しかし千里を駆ける駿馬は、たとえ老いて馬屋にあっても
志は千里を駆け巡っている。

男児たるもの、年老いたからといって
熱い気持ちを止められるものではないのだ。

解説

「歩出夏門行」という楽曲にあわせて作詞されたもので、詩の内容と題名は関係ないです。
老いてますます盛ん。気合が入る詩です。

【神亀】 伝説上の長寿の亀。
【騰蛇】 【騰】は空に上がる。伝説上の空に上がる蛇。

【老驥】年老いた駿馬。 【櫪】馬屋。
【烈士】信念をつらぬく男児。 【壮心】熱い気持ち。

「烈士暮年壮心やまず」…この一節だけでも暗記しておくといいですね。

たとえば定年後、起業したい。ずっとサラリーマンやってきたけど、実はパン屋さんをやりたかったんだと。

でも俺にできるかな。失敗したら退職金もなんも失うな。…ああどうしよう。そんな時にですね、


「烈士暮年壮心やまずッ!」

こう、独りつぶやくわけです。その言葉が背中をドーンと押してくれます。きっと。

曹操「短歌行」、毛沢東「沁園春 雪」も気合が入るカッコいい詩ですので、聴いてみてください。

朗読:左大臣

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