漁翁 柳宗元(ぎょおう りゅうそうげん)

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魚翁夜傍西巖宿
曉汲清湘燃楚竹
煙銷日出不見人
欸乃一聲山水綠
迴看天際下中流
巖上無心雲相逐

魚翁 夜 西巖に傍うて宿る
曉に清湘を汲んで楚竹を燃く
煙銷え 日出でて 人を見ず
欸乃一聲 山水綠なり
天際を迴看して中流を下れば
巖上 無心に雲 相逐う

現代語訳

漁師の爺さんは、夜は西の崖に寄り添って眠っている。
明け方になると清らかな湘江の水を汲み、竹を燃やす。

煙が消え、日が昇る。
人影は見えず、ただ漁師の舟歌が響くばかりだ。
山も水も緑に色づいている。

天の際の振り仰ぎつつ川を下っていくと、
崖の上から雲が無心に私を追ってくる。

解説

柳宗元(773-819)。字は子厚。河東の人。
王叔文の政治改革運動に参加するも王の失脚により
永州の司馬に左遷されます。

その後柳州の刺吏となり、その地で一生を終えました。

江雪」と並び、左遷先の永州での心象風景です。
漁師の爺さんの姿が仙人じみて印象に残ります。

最後の「アイオウ」の発音が難しかったです。

朗読:左大臣

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