怨情 李白

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怨情 李白
美人巻珠簾
深坐嚬蛾眉
但見涙痕濕
不知心恨誰

怨情(えんじょう) 李白
美人 珠簾(しゅれん)を巻き
深く坐(ざ)して蛾眉(がび)を嚬(ひそ)む
但(ただ)見る涙痕(るいこん)の濕(かわ)くを
知らず心に誰(たれ)をか恨む

現代語訳

満たされない思い 李白
美人が珠の簾を巻き上げて、
深く座り美しい眉をひそめている。
よく見ると、涙の跡が濡れたままだ。
心に誰を恨んでいるのか。それはわからない。

語句

■怨情 満たされない思い。 ■蛾眉 蛾の触覚のような美しいカーブを描いた眉で美人の象徴。

解説

「玉階怨」と同じく、宮中にいる女性の満たされない思いをしっとりとロマンチックに描きます。「蛾眉」は蛾の触覚のような美しいカーブを描いた眉で美人の象徴です。

朗読:左大臣光永

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