壮大な中国史の流れに沿って、時代時代の名句ばかりを採り上げました。詩の背景にある歴史的な出来事、人間ドラマなどもあわせて解説していきます。

漢詩ファン、歴史ファンのあなたへ。詩吟をされる方、ご自分で漢詩をつくられるという方へも。

その一 李白の詩

酒と詩と人生を愛した【詩仙】李白。 李白の詩は「早に白帝城を発す」など教科書にも採り上げられ 日本人にもとても愛されています。豪快で華麗。型破りでダイナミック。 そして時に繊細な李白の詩を満喫してください。(総時間: 99分)

  • 静夜思
  • 月下独酌
  • 友人を送る
  • 早に白帝城を発す
  • 峨眉山月の歌
  • 廬山の瀑布を望む
  • 黄鶴楼送孟浩然之広陵
  • 子夜呉歌
  • 山中にて幽人と対酌す
  • 客中行
  • 山中問答
  • 春夜洛城に笛を聞く
  • 秋浦の歌
  • 将進酒
  • 王昭君
  • 汪倫に贈る
  • 孟浩然に贈る
  • 晁卿衡を哭す
  • 春日 醉ひより起きて志を言う
  • 内(つま)に贈る

その二 杜甫の詩

李白の「詩仙」に対し「詩聖」と呼ばれた杜甫。その作風は親友の李白とは対照的で、 細部まで緻密に計算され研ぎ澄まされた表現は、 さながら精緻なガラス細工のようです。人生の悲哀、社会の理不尽を多く歌い、 現代人の心にも直接訴えてきます。安禄山の乱によって破壊された長安の都を歌った「春望」は、 特に涙をさそいます。 (総時間:54分)

  • 春望
  • 絶句
  • 岳陽楼に登る
  • 登高
  • 江南にて李亀年に逢う
  • 飲中八仙歌(抄)
  • 春夜 雨を喜ぶ
  • 春日 李白を憶う

その三 古代の詩

古代の詩から、お嫁に行く娘を祝福する歌「桃夭」。 思わず頬がほころぶ微笑ましい詩です。そして『史記』の中に見える項羽の詩。 「四面楚歌」という言葉の語源にもなっています。 壮大な歴史ロマンに酔いしれてください。 (総時間:13分)

  • 『詩経』より「桃夭」
  • 項羽「垓下の歌」
  • 漢高祖劉邦「大風の歌」

その四 三国時代の詩

策謀渦巻く「三国志」の時代。 戦争という極限状態の中で繰り広げられる壮大な人間ドラマは 今日もなお世界中の人々の心をとらえて離しません。特に革新者・曹操の存在は中国史の中で ひときわまばゆい輝きを放ちます。 武人として、政治家として、 そして詩人としても大きな才能を発揮した曹操。 その気迫あふれる詩は、あなたの魂をゆさぶることでしょう。(総時間:24分)

  • 曹操「短歌行」(抄)
  • 曹操「苦寒行」(抄)
  • 曹操「歩出夏門行」(抄)
  • 曹植「七歩の詩」
  • 曹植「七哀詩」
  • 曹丕「雑詩」
  • 阮籍「詠懐詩」(抄) 

その五 陶淵明の詩

「田園詩人」「隠遁詩人」といわれる陶淵明。40代はじめに官職を辞し、以後は故郷の田園で 農耕生活のうちに一生を終えました。その言葉は平易でわかりやすく、現代人の心に静かに語りかけてきます。サラリーマン生活に疲れた方、または定年後の暮らしを満喫されている方へ。(総時間:38分)

  • 帰去来の辞
  • 飲酒
  • 雑詩
  • 園田の居に帰る
  • 子を責む

その六 唐代の詩(唐詩)

300年間にわたった唐王朝の時代は、まさに詩の黄金時代と言えます。絵画においても才能を発揮し 「詩中に画あり画中に詩あり」と評された王維。「春眠暁を覚えず」の句が今も知られる孟浩然。「平家物語」「枕草子」など、わが国の文学に大きな影響を与えた白楽天。唐王朝300年の繁栄と衰退の歴史の中、 多くのきら星のような才能が現れては消えていきました。 (総時間:132分)

  • 劉希夷「白頭を悲しむ翁に代わる」
  • 王之渙「鸛鵲楼に登る」
  • 孟郊「登科後」
  • 王翰「涼州の詞」
  • 孟郊「登科後」
  • 孟浩然「春暁」
  • 王維「元二の安西に使するを送る」
  • 王維「九月九日山東の兄弟を憶う」
  • 王維「鹿柴」
  • 王維「竹里館」
  • 王維「送別」
  • 張継「楓橋夜泊」
  • 柳宗元「江雪」
  • 杜牧「江南の春」
  • 杜牧「赤壁」
  • 杜牧「山行」
  • 杜牧「清明」
  • 王之渙「涼州の詞」
  • 高適「除夜の作」
  • 駱賓王「易水送別」
  • 陳子昂「登幽州台歌」
  • 高駢「山亭夏日 」
  • 張九齢「鏡に照らして白髪を見る」
  • 王昌齡「芙蓉楼にて辛斬を送る」
  • 王昌齡「出塞」
  • 孟浩然「建徳江に宿る」
  • 于武陵「酒を勧む」
  • 白楽天「重ねて題す」
  • 白楽天「八月十五日夜禁中に独り直し…」

その七 宋代の詩(宋詞)~現代

宋代の詩は平淡で自然。 技巧を排した淡々とした語り口は、 まるで一服の茶のような渋い味わいがあります。長年の貧乏暮らしの中、生活に根ざした 詩を書き続けた梅堯臣(ばいぎょうしん)。政治家としても辣腕をふるった王安石(おうあんせき)。「春宵一刻値千金」の句で知られる 宋代最大の詩人蘇軾(そしょく)など。興味は尽きません。(総時間:38分)

  • 朱熹「偶成」
  • 蘇軾「春夜」
  • 王安石「鐘山即事」
  • 蘇軾「湖上に飲す初め晴後に雨ふる」
  • 王安石「夜直」
  • 梅堯臣「夜隣家の唱うを聴く」
  • 梅堯臣「猫を祭る」
  • 陸游「剣門道中微雨に遇う」
  • 高啓「胡隠君を尋ぬ」

その八 日本人の漢詩

日本人の漢詩も多く採り上げました。詩吟でおなじみの「川中島」(「不識庵の機山を撃つの図に題す」)をはじめ、上杉謙信、伊達政宗といった戦国大名の詩。坂本龍馬、西郷隆盛など幕末の詩。正岡子規など文豪の詩。本場中国の詩とはまた違う、 日本漢詩の独特な味わいをお楽しみください。 (総時間:75分)

  • 菅原道真「九月十日」
  • 上杉謙信「九月十三夜陣中の作」
  • 伊達政宗「馬上少年過ぐ」
  • 頼山陽「不識庵の機山を撃つの図に題す」
  • 頼山陽「天草洋に泊す」
  • 釈月性「将に東遊せんとして壁に題す」
  • 西郷隆盛「偶成」
  • 正岡子規「夏目漱石の伊予に之くを送る」
  • 良寛「半夜」
  • 細川頼之「海南行」
  • 乃木希典「金州城下の作」
  • 菅茶山「冬夜読書」
  • 石川丈山「富士山」
  • 広瀬淡窓「桂林荘雑詠」
  • 徳川斉昭「弘道館に梅花を賞す」
  • 坂本龍馬「酒を愛するの詩」
  • 永井荷風「墨上春遊」

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